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zoom RSS 糖尿病性神経障害の鍼治療について

<<   作成日時 : 2015/10/06 14:31   >>

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2013年厚生労働省の国民健康・栄養調査の結果によると、糖尿病有病者(糖尿病が強く疑われる者)の割合は、男性16.2%(990万人)、女性9.2%(600万人)であり、2011年の糖尿病総患者数は270万人。
合計すると、1860万人の国民が糖尿病であるといえる結果が出ました。

日本で大多数を占める2型糖尿病は、現代医学の進歩により血糖コントロールの質が向上した現在でも、合併症を引き起こす患者は多く、下肢を中心とした痛みやしびれ感、末梢神経障害、失明や腎不全による透析療法などQOL の著しい低下を強いられる患者は後を絶ちません。
合併症の中でも特に糖尿病性神経障害は鍼灸治療が効果的な症状の一つになります。

糖尿病性神経障害の代表的な症状は下肢・上肢のしびれ感や痛みなどです。
原因としては、高血糖によりたんぱく質が糖化してしまうGlycated Proteinが産生されることによる神経の代謝障害と神経内の血管自体の微小循環障害によるものであるといわれています。
簡単にいうと、神経の代謝が悪くなることと、血管の循環が悪くなるということになります。

科学的に解明されている鍼灸治療の効果としては、神経組織の代謝を亢進させることと、血管を拡張させる化学物質であるSubstance P やCGRPが反射的に放出されることによって微小循環系の改善が起こってきます。
つまり、鍼灸治療は神経の動きを良くすることと、血流がよくなるいうことです。

ここまでの話をまとめますと、糖尿病の方の体には使われていない糖分が過剰にあり、過剰にある糖分が血管内に蓄積し血流を悪化させ、神経に蓄積すると痛みやしびれを伴うことになります。
鍼灸治療によって神経障害を引き起こしている箇所をダイレクトに刺激することによって、血管の拡張と神経の代謝がよくなることで痛みや痺れの異常感覚が改善されていくことになります。

ここで当院に来られた方の症例経過をご紹介いたします。

症例:60歳男性
2年程前に内科で糖尿病と診断を受ける。遺伝的背景と甘い物の過食により、2型糖尿病である。
病院により服薬でのコントロールを受けているが、ついつい飲むのを忘れがちである。
糖尿病のコントロール状態が悪化すると、同時に半年程前から体がだるく、両手両足がしびれるような不快感がある。

現在、6診目であるが、しびれの程度はVAS:5にまで減少するようななりました。
(VAS: Visual analog scale。痛みの尺度を十段階評価で痛みの感度を主観的に表現してもらう基準として使われるスケールです。。「VAS…10」が激痛を表し、0が無痛を表している。)

糖尿病性神経障害の痛みやしびれなどの知覚異常は時に耐えがたいものだと思います。
鍼灸治療は糖尿病に伴う種々の症状、特に糖尿病性神経障害の改善に効果が高いという結果が、科学的にも証明され始めてきています。
痛みや痺れが辛く、糖尿病を持病としてお持ちの方はお気軽に御相談下さい。


糖尿病性ニューロパチーの鍼灸治療
KOSAI Oriental Healthcare Center / 広済鍼灸院

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