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zoom RSS テニスのイップス症状

<<   作成日時 : 2015/05/11 10:34   >>

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テニスにおけるイップス症状に悩む方の経過のご報告です。
数年前にテニス肘で、肘の内側を傷めた後から、動きのぎこちなさが気になり始めたということでした。
主訴はサーブやオーバーハンド動作において肘が上手く使えずに、動きが固まってしまうという状態です。


テニス肘の怪我の後に始まった症状であったので、まずは肘の周辺の筋肉・腱・靭帯の状態を確認していきました。次に怪我をかばうような代償動作で周辺部位に悪影響が及んでいないかを調べていきました。
動きにおける筋膜のつながりの観点より、手〜腕〜肘〜肩〜体幹にかけての動きの連動性をチェックしていきました。
当院では、鍼灸治療を加えながら治療を進めていくのですが、今回は主に鍼灸治療のみでの施術になりました。


初回治療ではテニス肘の怪我の後の後遺症として肘の局部への治療と、オーバーハンド動作の関連部位への治療を行いました。
初回治療の後日、テニスをおこなってもらった所、動きの改善を随分自覚してもらえるようになりました。
症状の改善を体感できたと同時に、久しぶりに肘が自由に動く感覚に体がついてこなかった、ということも感じられたようでした。

治療によって急激に改善した肘周辺の状態に脳が適応できていない状態です。
脳がこれまで記憶していた感覚・運動神経の状態と肘周辺の現在の状態の乖離が原因だと考えられます。脳における運動の協調性のシステムを、現在の肘の状態にupdateしていくプロセスが必要になってきました。
脳における運動の協調性のシステムのupdateといううのは、実際にテニスを行うことによって、感覚神経⇔脳⇔運動神経の回路を繋ぎ直していくことを意味します。

これから先の治療を進めていく上で、以下4点を理解して頂きました。
自分では意識していなくても、常にハンドブレーキが引かれたような状態でテニスを行っているので、まずはハンドブレーキを解除すべく、問題箇所の筋・腱の過緊張を取り除くこと。
急にハンドブレーキが外れると、これまで脳で動きを制御してきたシステムが適応できなくなってしまうので、肘が自由に動く感覚に体がついてこなかったと感じてしまうこと。
感覚神経や運動神経の現状へのupdateまでにタイムラグ(一ヶ月程)を有すること。
人間の身体を調節している脳というシステムは感情を持つので、恐怖感や不安感がシステムの現状への適応の障害になることもありえる、ということ。


治療も順調に進み、計6回程の治療で残る症状は後5%のみとなってきております。
無意識に怪我の部位をかばっていたことで、肘周辺の筋肉や腱に自分でも意図しない緊張状態をずっと作りあげていたようです。
怪我への恐怖感が怪我に関わっていた動きに無意識下で制限をかけていきます。
制限をかけるとは、無意識の筋肉の緊張による、動きのブレーキです。
イップスとは、恐怖感や不安感が無意識の筋緊張を引き起こし、それが動きの制限へと定着してしまうことによっておこるものである。
心理療法においてもイップスの治療は行われているが、無意識の筋緊張が強いタイプのイップスへは、鍼灸治療も効果的であると考えれられます。

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